今回は、アドセンスの「成果の高い広告を重視」を試してみた結果報告という事で、「成果の高い広告を重視」と書かれた“広告掲載率”の項目について詳しく解説していきます。
あなたは、アドセンスの「広告掲載率」の設定を変更した事はありますか?
この設定自体結構新しい項目になるので、知らなかった!という方も少なくないのでは?!
そんな今回は、「広告掲載率」とは?設定するとどうなるのか?メリットは?という良く抱かれる疑問について紐解いていきたいと思います。
設定方法や、まずは試してみたいという方におすすめのテストの設定についてもご説明していきますので、是非すぐに試してみてくださいね。
それでは、最後までしっかりとご覧ください。
この記事で書かれている内容
アドセンスの「広告掲載率」って何?成果の高い広告を重視の意味とは?
アドセンスの設定に「広告掲載率」という設定とは?!
ご存じない方も結構多く、いつから実装されていたのかは私も定かではないのですが。笑
実際に、実装され始めてからこの機能が停止していた期間もあり、再開したのは2017年11月頃なので、比較的新しい機能ではあります。
そのため、この設定をするとどんな影響があるのか?についてもまだ分からないという方も多いみたいですが、ここで最初に言わせて頂きます。
私にはあんまり設定するメリットが私は見えていません。苦笑
“成果の高い広告を重視”の設定すると何が変わるのか?
この設定を見た時、最初は「効果の高い広告だけを表示する設定?」と受け取り、画期的なシステムが始動したのかと思いましたが、そんなウマい話はありませんでしたね。
この設定は、効果の高い広告を増やすのではなく、『効果の低い広告の出現率を低くする』設定のようです。
この“成果の高い広告を重視”と書かれている設定は、「広告出現率」という設定項目で行います。
つまり、広告出現率を設定して収益が獲得できない広告の表示をあらかじめ絞るという事です。
まず、この画像が「広告掲載率」設定画面のデフォルトの状態です。
画面右側に書かれている「表示中(掲載可能な広告の割合)」というのが、現在あなたがアドセンス広告のために設置しているスペースに対し、どのくらいの量の広告を表示させるか、の値になります。
例えば、1記事に5箇所アドセンス広告の設置場所を設けている場合。
100%であれば、5箇所全てに広告が表示され、80%であれば4箇所にしか表示がされなくなります。
20%(1箇所)はあらかじめ表示をされないように設定するという事です。
もし広告掲載率を操作し、配信される広告を調整した場合は、収益性の高い広告から優先的に配信されていきます。
次に、画面左側「推定値(収益に占める割合)」は、広告が表示される割合に対し、どのくらいの収益が見込めるのか?を表しています。
広告の量を減らせば収益の推定値が下がるのは当然なのではないか?と思われると思いますが、Googleの予想ではそうはならないと考えられるようです。
広告の出現率を変更して表示される広告を減らしたとしても、実際に減っているのは収益の獲得につながっていない、いわば不要な広告です。
それを減らしても、収益には響かないという事なのでしょう。
そのため、私の場合80%まで広告掲載率を下げても、結果的な推定値=収益は変わらないと予想がされています。
つまり、推定値が100%になるギリギリまで表示中の値を下げると、収益性と利便性が最も良い状態とされているのだと思います。
広告掲載率を設定するメリットとは?
どうして広告の掲載率を減らす設定が生まれたのか?と考えた時に一番最初に思い浮かぶのが、アドセンスの説明文です。
最も多くの収益を獲得している広告のみを表示して、収益への影響を最小限に抑えつつ、サイトでの全体的なユーザー体験を向上します。スライダーを使って、広告数を減らすと収益がどのように変わるかを確認できます
と書かれている事からも、一番の目的は検索するユーザーにとって使いやすくするため、というメリットなのかもしれません。
1記事にアドセンス広告を設置する場合、クリックしてもらうために目に触れる場所に設置しますが、その広告に興味を持ってクリックしてくれるユーザーはごく一部の方です。
ほとんどの方は、邪魔に感じている可能性がありますよね。
あなたもインターネットを閲覧していて、広告が鬱陶しかったりページが重くて閲覧しにくかった経験があるのではないでしょうか?
しかもその表示されている広告が、収益が獲得できていない広告だった場合、ブログ運営側にも利益をもたらしていないので、誰の得にもなっていない状態です。
それについてGoogleが考えた策が、「広告掲載率」の設定だったのではないかと思われます。
それならブログ運営者には何のメリットもないのか?というと、そんなこともありません。
広告が邪魔にならない・ページが重たくない=見やすいサイトと思っていただける可能性があり、そうなれば再訪も期待できますし、滞在時間などを伸ばすことにもつながりサイトの評価がアップする可能性もあると思います。
さらに、広告が減った結果、表示速度が上がればSEO的にも良くなったとみて良いでしょう。
上手に使えば、ブログ運営者としても、サイトの評価を高める事につなげる事ができるという事ですね。
一部では「アドセンスを使ってブログ運営する人が増えて、Googleの負担が大きくなっているからなのではないか?」という見方もあるようですが、真相は分かっていません。
今後さらに情報が増えてくる可能性がありますので、見守っていきましょう。
アドセンスの「成果の高い広告を重視」を設定した結果は?
「広告掲載率」の設定を行った結果、クリック率が増えた!収益が伸びた!という結果になった方は、ほぼいらっしゃらないのでは?!
設定する前と設定した後で、収益や広告のクリック率が、
- 変わらなかった
- 下がった・減った
どちらかのパターンに分かれる結果になったのではないのでしょうか。
というのも、そもそもこの設定についてのアドセンスのヘルプを見ると、
広告掲載率の調整機能を利用すれば、ユーザーに表示する広告、特に収益性の低い広告の掲載数を、推定される収益への影響を確認しながら減らすことができます。
広告掲載による収益の多くは、実際には比較的少数の広告インプレッションから生じていることが一般的です。特に収益性が高い広告だけに絞って表示することで、収益への影響を最小限に抑えつつ、サイトのユーザー エクスペリエンスを向上させることができます。
出典:https://support.google.com/adsense/answer/7215246?hl=ja#traffic
と記載されていて、どこにも収益の増加やクリック率の増加につながるとは明記されていないんです。
そもそも増やす事が目的なのではなく、収益に影響の出ない範囲で不要な広告を減らす事が目的とされている設定なので、増えなくても何ら不思議ではありません。
ただ、中には、収益やクリック率が減ってしまったという方も少なからずいらっしゃるようですので、この設定を行う場合には、細心の注意を払う必要がありますね。
アドセンス広告を4箇所以上設置しているなら試す価値あり?
例えば、最初からアドセンス広告を1ページに1箇所しか表示していなかった場合、その表示が無くなってしまえば、アドセンスを設置していない事になってしまうので意味がありません。
2箇所・3箇所に設置している場合も、広告の表示を抑えようと思えばかなり表示中の割合を減らさなければいけなくなりますよね。
そうなれば、推定値は100%未満になってしまうと思われますので、検索するユーザーにとっても2~3か所であればそれほど邪魔になっていないはずですので、設定の必要はないでしょう。
この「広告掲載率」の設定を行うとすれば、4箇所以上に広告を設置している方、という事になります。
4箇所以上に広告を設置している場合、検索するユーザーにとっては、邪魔になっている可能性や重いと感じている可能性はあると思います。
そのため、不要な広告を削減する事でアクセス増加し、収益が増えるという好循環も生み出せる場合もあるでしょう。
ただ、収益にも直結する重要な部分の設定であり、収益が減ってしまう可能性がある事は理解したうえで取り組む必要があるのでご注意くださいね。
アドセンス「成果の高い広告を重視」の設定方法は?
「広告掲載率(成果の高い広告を重視)」の設定は簡単です。
- アドセンスにログインをする
- メニューから「広告」をクリック
- 「広告掲載率」をクリック
- スライダー(青い丸)を横にスライドして表示中の%を設定する
この時、表示中の%を減らしていく事になりますが、その時「推定値」の数値が100%を切らないギリギリのラインまで下げるのが良いとされています。
表示中の広告の割合を減らしすぎてしまうと、「推定値」がどんどん減っていきますので、100%をキープできるように調整しましょう。
数値が定まったら一番下にある「適用」をクリックし、設定は完了となります。
「テストを設定」がオススメ!
一番下にある「適用」の隣に「テストを設定」という項目がありますね。
こちらをクリックすると、実際に表示中の広告掲載率を変更した場合に、どうなるか?を試用する事ができます。
上記した様に、広告掲載率を設定した結果「クリック数が減った」「収益も減ってしまった…」となってしまってはガッカリしてしまいますよね。
そうならないか?と不安な場合に、設定した広告掲載率で試験的に運用できるという事です。
一度広告掲載率を設定し、収益が減ってしまってから設定を元に戻しても、数ヵ月待っても収益は元に戻らないという方もいるそうです。
そうならないためにも、まずはテストの設定で試してみるのがオススメです。
テスト期間は個人差があり、数日間で終了する方~数ヵ月かかる方までいます。
ただ、途中で辞める事もできるので、ある程度のデータが溜まったらテストは終了してしまっても問題はありません。
テスト終了後に、実装するか?100%の設定のままで行くか?を選ぶ事もできますので、試験的に取り入れてみてはいかがでしょうか?
テスト設定の方法
やり方は上記でご説明した通常通りの手順の後、最後に「適用」の隣にある『テストを設定』をクリックします。
次に進んだ画面で任意のテスト名を付けて完了となります。
このまま数日間、データが収集されるのを待つという事になります。
そして、『自動的に優位なパターンを選択する』をONにしておけば、テスト終了後、Googleが自動的に有意なパターンで設定を完了させてくれる機能もあります。
もし設定が煩わしいと感じた場合には利用してみてください。
テストだからこそできる事として、あえて推定値が100%以下なる所まで広告掲載率を下げて試したところ「収益は下がったけどセッション時間(滞在時間)が伸びて、ユーザーエクスペリエンスは向上した」と1つの指標とされている方もいます。
テスト機能は便利ですし、シミュレーション結果と全く違う結果になってしまい落胆するというリスクを減らす事もできますので、是非チャレンジしてみてくださいね!
『アドセンス 成果の高い広告を重視』まとめ
アドセンスで「成果の高い広告を重視」と書かれた“広告掲載率”の項目の設定方法について解説してきました。
この設定を行うか否かは任意での判断となるため、設定されていない方も多いようですね。
または、収益が下がってしまって辞めたという方もいるようですね。
しかし、あなたのブログ(サイト)の場合どうなるか?というのをテスト設定を試してみてもいいかもしれませんね。
ブログ(サイト)によっては、ユーザーエクスペリエンスの向上につながり、アクセスアップから収益が増えるという好循環が生み出せる可能性もあるようです。
ただ、いきなり思いつきで設定してしまってはリスクがあるという事も理解しておかなければなりません。
それを防ぐためのテストの設定という便利な機能もありますので、上手に活用していきましょう!