今回は、7つの習慣で大事な考え方とされる「インサイドアウトの原則」について詳しく解説していきます。
成功する為に必要だと言われている7つの習慣についてはご存知ですか?
それと併せて理解しておきたいのが、「インサイドアウトの原則」です。
- 自分の内面を変化させる
- 自分の外側(外部)にも影響を与える
簡単に、自分が変わらなければ、周りも変わらないという事。
インサイドアウトの法則は、パラダイム(世の中を見る時の基準)が間違っていたと自覚し、パラダイムシフト(自分の考えを転換する際)に必要だったりもします。
そこで今回は、インサイドアウトとはどういう意味なのか?また7つの習慣の内容や、意識する事で人生がどう変わるのか?について詳しく説明していきますので、最後までゆっくりご覧ください。
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インサイドアウトの原則とは?
インサイドアウトは、自分のパラダイムに問題がある時に、
「第一に自分の内面を変え、第二に自分の外面に影響を与える」
という原則の事をいいます。
どれだけ「自分は客観的に物事を見ている」と言っても、結局自分のフィルターを通して、その事象を見ているというわけです。
つまり、人間は世界のあらゆる物事を客観的に見れるといった事はなく、自分自身の主観的な目線で見ているという事。
- 見える
- 聞こえる
- 匂う
- 味わう
など、そこで起こった現象を、この五感を通して認識した事に意味を付け加えているのは「常に・どんな時でも・例外なく」私たちの『思考』だという事になります。
内面を変え、第二に自分の外面に影響を与えるってどういう事か?
自分の身に起こった出来事に意味を持たせてしまうのは、ほとんど無意識で瞬間的なものです。
自分のフィルター(思考)次第で、その出来事が「良い出来事」なのか「悪い出来事」なのか決まってしまうというわけです。
ほとんどの人が、
『まずこの状況を変えなければ…』
と考えてしまいがち。
というのも、仮にあなたは「後輩が仕事をしない」「旦那が育児に参加しない」「仕事が楽しくない」などの不満がある時に、実際にこのような状況から相手や物事をどうやったら変える事ができると思いますか?
実際に相手(後輩・旦那・上司)に行動を起こさせようとして、全然上手くいかなかった経験がある人もいるのでは?!
自分の外側は「変える」じゃなくて“〇〇を与える”?!
多くの方が実感しているように、他人や自分の外側の出来事を変える事はできません。
自分の外側の物・人に関しては、私達に変える事はできませんが、「影響を与える」事はできます。
その影響力の要となるのが、私達の行動や言葉です。
それにはまず自分自身の行動や言葉が変えていく必要がありますよね。
そうする事によって、外側のものに影響を与える事ができるようになるのです。
影響を与える人になるには?
行動分学では、全ての行動の原因はその人を取り巻く環境にある、とされています。
私達は、言葉を使って思考しますが、全ての環境や出来事に対して意味付けをし、それが良い事であるのか?そうでないのか?という意味を持たせようとします。
その出来事の前後に良い変化を感じればポジティブに、そうでなければネガティブな発想になってしまいがちになりますからね。
例えば、家族が風邪をこじらせてしまったという話をした時に、
- 大きな病気じゃなくて良かったね
- 日頃から予防していないせいだよ
2通りの返事をしたとしたら、前者のようにポジティブな返事を返してくれる人には、あなたも優しさを返そうという思いを自然と抱きませんか?
言葉ってそう考えるととても大事なんですよね。
言葉は内側(思考)から出てくるものなので、自分の内側(思考)をまず変える必要があるというわけです。
「7つの習慣」を理解して、明日をより明るい人生に!
インサイドアウトの概念を理解する事ができたら、次に7つの習慣の成功マインドを手に入れましょう。
この「7つの習慣」をマスターする事で、経済的にも自由で人に恵まれた豊かな人生を過ごし、1人の人として確実に成功する事が可能にします。
逆に、この「7つの習慣」が身に付かないままでは、一生人間関係や金銭問題に悩まされる人生となるのです。
この成功マインドは、世界中の成功者がほぼ全員身に着けていると言われています。
お金を稼ぐこととの関連性とは
起業家はお金を稼ぐ上で「テクニック」と「マインド」が必要だ、と口をそろえて言います。
ここでのテクニックとは稼ぐための手法や技術、そしてマインドは物事の考え方を指しています。
例を挙げると、困っている人がいるから助けましょう、というのもマインドです。
この考えは誰もが同じように持っているとは限らない、あなた自身が脳にセットした=「マインドセット」したとも言われています。
では、お金を稼ぐ上でテクニックとマインドのどちらがより大切なのかというと、実は8:2=マインド:テクニックだと言われているんです。
三角形のピラミッドで表すと、1番下の土台部分がマインドになります。
土台をしっかりと固めなければ、スキル・ノウハウ・テクニックをどんだけ教わっても崩れ落ちます。
崩壊します。そのぐらいマインドって大切だったりします。
つまり、これから成功しようと思う方には、まず確実にこの『成功マインド』を身に着ける事が成功者への近道であると言えます。
しかし、7つの習慣をマスターする事は、お金持ちを目指す方にだけにメリットがあるのか?というと、そうでもありません。
起業家、サラリーマン、学生、専業主婦やフリーターであっても関係なく、それぞれの立場にあった場合でも、より明るい未來を掴むために必要なものになります。
「7つの習慣」の内容とは?
これから説明する「7つの習慣」を身に着けるためには、
- なぜ必要なのか?
- どうしてするのか?
- どのようにするのか?
- 習慣にしたいという意欲
の要素が必要になってきます。
これらの要素を常に意識して、以下の「7つの習慣」でこれから学ぶ行動を習慣化させる努力を諦めずに続ける事が大事です。
【第1の習慣】主体的でいる
まず、【第1の習慣】は主体的である、という事です。
どんな人でも、「自分の反応を選ぶ能力が発揮できる」という事を意識しましょう。
他人の発言に対してイラッとしてしまう事も、感謝して受け止める事も、そう反応するように『自分で選択している』という事です。
出勤する事も、嫌々会社に行くのか、喜んで会社に行くのかも、全て自分で選択した反応です。
この自分の反応の仕方を主体的にコントロールし、周囲の状況に振り回される事なく率先して状況を改善していこう!と行動を起こす事が【第1の習慣】として、7つの習慣で真っ先に求められる能力なのです。
【第2の習慣】終わり(目的)を意識して始める
まず、目的・終わりを思い描いて始めるようにしていくのが【第2の習慣】です。
自分の人生の最後の姿をまず思い描き、自分が自分自身をどう作り上げていくかが大事になってくるというわけです。
この【第2の習慣】を実行していく上で、「ミッションステートメント」と言われている、個人的な憲法または信条を書き出すように薦められています。
自分がどうなりたいのか、自分の行動の基礎となっている価値観や原則を文章化してリストアップする事で、この「ミッションステートメント」を『ものさし』として利用します。
ミッションステートメントを決める事で、考えのブレや気持ちが揺らぐ事もグッと減ってきます。
【第3の習慣】最優先事項を第一に
どうありたいのかが決まったら、次にそれをどう実現していくかが大事になります。
それが、【第3の習慣】最優先事項を第一に、という事です。
ミッションステートメントに照らし合わせる事で、「最優先すべきこと」を優先するための時間管理が必要になります。
緊急な事、重要でない事に流される事なく、自分が最優先すべきことを優先する事が【第3の習慣】です。
時間管理をしっかりしようという意識が高い人は、スケジュールにたくさん予定を入れて、全てを消化させる事に必死になってしまいます。
しかしこれでは、人生のとって大事な作業であっても、その予定に振り回されて大事だったはずの作業が中途半端に終わってしまう事に…。
【第3の習慣】で大事なのは、『緊急ではないけど重要な事』を最優先するようにする、という事です。
【第4の習慣】WinWinを考える
Win-Win(ウィンウィン)とは、自分も勝ち相手も勝つ、という考え方ですが、最近割と定着してきた言葉の一つという印象もあります。
全員が望ましい結果を得て、満足いく状態を目指そうという事です。
Win-Loseの「最後に笑うのは誰?」という考え、またはLose-Winの「ご主人の仰せのままに」という考えを超越した先の考え方です。
このWin-Winを成立させるために必要な資源はたったの二つだと言われていて、
- 自分のWinを求めて相手に誠実に気持ちを伝える勇気
- 相手にもWinを与える思いやり
だとされています。
もし、信頼関係を維持する事ができれば次の機会に協力することも可能になるからなのですが、これは人間関係でも全く同じ事が言えます。
価値観が合わない人とは会話をしないという選択がベストだという事です。
しかし、人間の価値観は日々変化しているので、いつか価値観が合致した時、その人はあなたにとって大切な人になる可能性があります。
【第5の習慣】理解し、理解される
非常に高い信頼関係を築き、Win-Winのドアを開くためには、お互いを深く理解しあう必要があります。
人は、まず絶対に「自分の事を理解してもらいたい」という気持ちを持っていますが、その気持ちが先走ってしまい、つい相手の事を理解しようとしり姿勢を失う人がほとんどです。
この状態が続くと、「分かってくれない相手が悪い」といった間違った方向へ思考が傾いてしまうんです。
自分を理解してもらうためにも、まず相手を深く理解する事は必要不可欠となってきます。
- レベル0:無視する
- レベル1:聞くフリをする
- レベル2:相手の会話を自分の目線で解釈し評価して聞く(選択する)
- レベル3:相手の問題は何かを理解しようと努力する(注意する)
- レベル4:相手目線で世界がどう見えているのか理解しようとする(感情移入する)
実際に、自分の聞く力はどのレベルだと思いますか?
成功者の誰もが、この聞く力に関してはレベル4を使いこなしています。
【第6の習慣】相乗効果を作り出す
【第6の習慣】では「シナジー(相乗効果)」について語られています。
誰かと対面した時に、人はどうしても共通点にばかりこだわってしまうのですが、自分と違うところを見つけ合うからこそお互いの良さが活かされ、相乗効果によってより大きな成功を手に入れる事ができるのです。
これはすべての当事者が私的成功を備え、果敢に第4~第5の習慣を実践し、不快な思いや不安に打ち勝ち、相手との相違点を尊敬しあえた時に初めて発揮できる能力だと言われています。
相乗効果の本質は、違いを尊重する事にあるのですが、ほとんどの人は自分と違う事を嫌ってしまいます。
年齢や職業の違いだけでコミュニケーションを諦めてしまったり、異性や同僚とうまくいかない事も相手のせいにしてしまったり…。
その理由は、「居心地が悪い」と感じてしまうからです。
自分の意見や考え方を否定されてしまうと、まるで自分の生き方を否定されたような不愉快さを感じた事がありませんか?
しかし、元来人は違う経験をし、全く違う人生を生きているのです。
つまり、考え方や意見は違っていて当たり前なので、他人との違いを素直に認め、むしろ自分の弱点を見せる方が人とのコミュニケーションは上手くいったりします。
自分の考えや能力の限界を認める事、そして相手の長所から学んでいく事が大事なのです。
【第7の習慣】刃を研ぐ
最後は、第1~第6の全ての習慣を支える上で、基本的になる4つの側面の維持についてです。
- 肉体
- 精神
- 知性
- 社会・情緒
この4つの側面について、バランスよく取り組む事で「自分」という最も大切な資源を維持していく、という事について説かれています。
①肉体的側面で刃を研ぐというのは、字の如く食事・運動・休養によって、身体をメンテナンスしていく事です。
ここでは、持久力・柔軟性・強さの3つを鍛える事ができるとされていて、これにより【第1の習慣:主体的でいる】事も続けていく事ができます。
また、②精神的側面で刃を研ぐというのは、自分の価値観を深く見つめる事を言っていて、読書や音楽鑑賞、自然の中で過ごすなどして定期的に自分の心と向き合いましょうという事です。
これによって、深いレベルで『ブレない本当の自分』を手に入れる事ができるだけでなく、【第2の習慣:目的を明確にして始める】事もできるようになります。
③知的側面で刃を研ぐという事は、知識を深め情報収集力や洗濯力を養う事をさしていて、これは【第3の習慣:最優先事項を優先する】という事を意識し、自分の目的や価値観にあった作品に触れる習慣を付けましょうという事です。
自分の考えや経験は、日記やブログなどにアウトプットするという事も非常に大事です。
最後の④社会・情緒的側面で刃を研ぐというのは、人間関係においても自分の価値観に忠実に振舞おう、という事です。
仕事やボランティアを通して公的成功を目指す【第4の週間:Win-Winを考える】、【第5の習慣:理解し、理解される】そして【第6の習慣:相乗効果を作り出す】この全てに必要な事だと理解しましょう。
7つの習慣がもたらすものは、この4つの側面に『リニューアル』、つまり人間として刷新が期待できる!という事。
自分自身を鍛え、自分の勝が高まる事で、その分他の人の支えになることも可能です。
人の支えになる、という事はまた新しい自分の価値観との出会いに繋がります。
『インサイドアウト 7つの習慣』まとめ
ここまで、インサイドアウトという考え方と「7つの習慣」について詳しくご説明してきましたが、いかがでしたか?
他人に対し不満や憤りを感じた時、確かに人のせいにできれば気持ちは一瞬楽になるのかもしれません。
仕事に対しても、常に受け身でいる事もできますが、それではイライラは治まりませんし、大きな仕事やスキルアップに繋がる事はないでしょう。
それは、自分の外側はいくら念じようと変わらないからです。
受け身で他人任せでいる事は、何も解決する事ができませんし、問題をただ先延ばしにしてしまう事に。
しかし、これまで書いた「インサイドアウトの原則」そして「7つの習慣」を実践する事で、他人や自分以外の事は変える事はできませんが、自分を大きく変える事ができます。
変わるはずのない相手や物事に期待するのはやめて、自分が変わる事で成功者の思考に近付くことはできるのです。