サラリーマンの多くが一度は考えたことがある“脱サラ”。
しかし、現実には約8割以上の人が失敗を経験していて、また再就職をする事になったり、アルバイトやパートで生活することになっているようです。
そこで今回は、失敗する人にはどんな共通点があるのかを失敗談などから探っていきたいと思います。
また、失敗談を踏まえた上で失敗しない方法や、リスクを減らすために出来る事や、脱サラ後におすすめしたい働き方などもご紹介していきたいと思います。
それでは、最後までしっかりとご覧ください!
>>岡田康平プロフィール<<
この記事で書かれている内容
色んなパターンから学ぶ脱サラ失敗談
脱サラして、第二の人生を謳歌したい。本当にしたいことでお金を稼ぎたい。
そんな風に考えている人も、サラリーマンの中には少なくないと思います。
しかし、現実には脱サラした多くの人が失敗を経験しています。
状況が嫌だから会社を辞めたい、やりたいことのビジョンがないのに脱サラしてしまった・・・、こんな人は特に失敗をする可能性が高いようです。
やりたいことがはっきり決まらないまま脱サラしてしまうと、自己投資する余裕もなく給料はないのに貯金は減る一方・・・。
そんな生活を強いられることにも。
まず、過去に失敗の経験がある大先輩達の一例を見ていきましょう。
38才(男性)の場合:リストラを機に・・・
元々、昔からやろうと思っていた起業を実現するのは今かもしれない、と思い、家族の大反対の中で脱サラに至りました。
唯一、妻だけが賛成して応援してくれてはいましたが、生活するお金もままならない事が多く、やはりそこが一番苦労しました。
40才(女性)の場合:カフェ経営に憧れて・・・
二人とも接客業に慣れていないこと、自宅とは別に家賃などの経費が莫大な負担担ったこと、そして夫婦揃って自営業を営むこと自体をなめていたと思います。
会社勤めの時にはたまに残業がある程度でしたが、お店を経営するとなると「過労死するのでは?」と思うほど睡眠時間も削られ、精神的にも大きな負担を感じました。
金銭的な事はもちろんですが、【これ以上無理に続けていては夫婦関係も悪くなる】と話し合って廃業しましたが、早とちりだったと後悔しています。
45才(男性)の場合:お金の事よりも・・・
サラリーマン時代には、会社に行くだけで給料をもらえていたのに、脱サラ後には仕事すらない日もあたりまえにありました。
特にしたいことがハッキリとあったわけじゃなかったので、いざ自由になってみてもどうしたらよいのかわからない」という焦りだけが増えていました。
脱サラに失敗した人の末路とは
脱サラに失敗してしまった人は、ほとんどがサラリーマン生活に逆戻り・・・という現実を体験している人も多いです。
事業主としての生活が自分には合わない、生活ができないとわかってから、再就職することは簡単ではないという事は想像できますよね。
何が難しいかというと、やはり一番ネックになるのが『年齢』です。
会社としては、どうしても若い人材を優先したいですし、いくら優秀な経験などを積んでいる人で良いわけではなく、どうしても『事業に失敗した人』というレッテルが邪魔をするようです。
脱サラしても失敗しないためにするべきとは?
どんなにやりたい事があって脱サラするにしても、起業が軌道に乗るまでの時間を考えると、不安も大きいですよね。
軌道に乗って利益が出るまで生活ができるのか?そもそも軌道に乗るほどうまくいくのか?という不安は常に付きまとい続けると思います。
だからこそ、まだ会社からの収入があるうちにできる限りの準備をしておくことが大切になります。
それにより脱サラした後の負担を抑える事ができますからね。
ここでは、脱サラ前にしておくことや、脱サラ後にすることなどを過去の体験談などからまとめてみました。
完全に不安を拭い去る事は難しいと思いますが、できる限り負担を軽くして事業に専念したい所ですので、今のうちにできる事は全部やっておきましょう!
脱サラする前にしておく事
脱サラ前に出来るだけしたい事と言えば、
- 生活資金を貯める
- 失業保険を受け取れるか確認しておく
- 再就職手当の条件を確認しておく
- クレジットカードなどを見直す
①の生活資金では、安定した収入が出るまでの間、なるべくこれまで通りの生活をしていくためにもできるだけ多い方が良いです。
起業してすぐは忙しさで金銭面を振り返る余裕もないかもしれませんが、取引業者やクライアントによっては支払いが翌月~翌々月なんてこともあります。
また、②は脱サラした場合でも受け取ることができる事がほとんどですが、条件があるので必ず確認しておきたいところ。
- 働かない
- 受給期間中は認定日にハローワークに来所する
- 規定回数以上の求職活動が必要
など、脱サラしたものの、起業までに準備が必要だったり、ノウハウを学ぶ間などは失業保険を受け取ることも視野に入れた方がいいです。
③の「再就職手当」にも、条件が定められています。
失業保険に比べ、受け取れる金額自体は減るものの、早く働き出したい人にはこちらの方が合っているかもしれないので、よく検討する必要があります。
長期的な目で見れば、トータルの金額は②も③も大して変わらないようです。
また、脱サラ後に困ったとよく聞くのが「クレジットカードが作れなくなった」という事でしょう。
無職の人に作れるカードはほとんど無いのが現状ですから、会社に勤めているうちにクレジットカードをいくつか持っておく事も検討した方が良いです。
脱サラ後に気をつけること
脱サラ後・起業時にもいくつか気を付けたい事をあげるとすれば、
- 初期投資はなるべく抑える
- 起業自体を焦らない
という事でしょうか。
①は、どんな事を始めるにも必要な経費ではあるのですが、やはりしばらくの生活費などを考えると最小限に抑えておきたいですよね。
初期投資額が増えるほど、回収することも難しくなります。
必要なところは存分に、節約できるところはしっかり節約するように、とリストアップすることが大事ですね。
また、②は一番大事なポイントになるのですが、まず焦らないということです。
前述したように、失業保険や再就職手当を貰うという手段もありますし、何よりも焦りは失敗の大きな原因になってしまいます。
モチベーションが高い時は特に「早く行動をしなくては」と思ってしまうでしょうが、始める準備は進めながら、実際にスタートする前に一息つくようなイメージを持っている方が安心です。
脱サラを失敗しないためにも副業がおすすめ!
脱サラをして、自分なりのやり方で収入を得て生きていこう!と思った時、どうしても必要になるのが「お金」ですよね。
そしてその「お金」が、脱サラに踏み切る時の一番の不安材料でもあると思います。
いつ軌道に乗るのか?がはっきりとしない時点で、いくらあれば足りるのか?を計算するのは難しいです。
だからと言って、足りなくなってしまった、と後悔しても時すでに遅し。
生活費を稼ぐためにバイト生活や再就職をするようでは意を決して脱サラをした意味が無くなってしまいますし、自分で始めた事業に使える時間も減ってしまいます。
そんな事態を避けるためにもオススメなのが、会社勤めをしている間に副業を始めておいて、その副業を収入源にしておくという方法です。
脱サラしてからも副業で収入を得る事ができれば、貯金が減っていくスピードを落とす事ができますし、もし副業の収入で生活費は確保できるとなれば、気持ち的にはかなり楽になると思いますよ。
サラリーマンもできる副業とは?
会社で働いていて副業まで手が回らない…と思った方も多いと思います。
確かに、会社で仕事を終えた後に、工事現場やコンビニで働こうと思えば想像するだけで大変そうですし、体も壊してしまいそうですよね。
ただ、副業=アルバイトではありません。
最近では、“自宅でできるPCを使った副業”が主流になりつつあります。
自宅でできるとなれば出勤などの負担はありませんし、夜会社から帰宅した後テレビを見ている時間を使えば取り組めるという方が多いと思います。
工事現場でのアルバイトに比べると体力的な疲労も抑える事ができそうですよね。
PCを使った副業もたくさんの種類がありますが、副業初心者の方でも参入しやすく、やればやった分収入につながる可能性があると注目を集めているのが“アフィリエイト”です。
ご存じ無い方のために少しご紹介していきましょう。
アフィリエイトとは?
アフィリエイトとは一言で説明すると「成果報酬型の広告」のことです。
ご自身でテーマを決めてブログサイトを立ち上げ、そこに投稿した記事に広告を掲載し、その広告に興味を持った方がその商品やサービスを購入・契約したら、報酬が支払われるという仕組みになります。
例えば、美容・ダイエットに関するサイトを立ち上げた場合、それに関する記事を作成して記事を入れていきます。
そこに美容グッズやダイエットサプリなど関連する商品の広告を掲載し、購入されたら収入を得られるという事です。
主婦や会社員でも空き時間に手軽に副業として始められるアフィリエイトは近年注目を浴びています。
中には1ヶ月で数百万円の売り上げをあげている方もいますので、生活費をアフィリエイトで確保する事も夢ではありません。
副業でアフィリエイトがオススメな理由とは?
- 参入するための費用がほとんど必要ない
- PCで記事が書ければ資格がなくても誰でも取り組める
- 1日の作業時間を数時間に抑える事ができる
- 不労収入を得られる可能性がある
まず、アフィリエイトを始めるために必要になる設備はPC1台です。
自宅にあるノートPCで始める事ができて、サイトを開設するためにかかる費用も1万円程度です。
さらに専門知識が必要なソフトなどを利用するわけではありませんので、インターネットを使ったり文字の入力ができれば取り組めます!
1日1記事を作成するペースで作業をする場合、1日の作業時間は2時間くらいだと思います。
人によっては1時間くらいで1記事書く事ができる人など多いので、これまで自宅でテレビを見ていた自由時間を作業に充てる程度で十分に足りるでしょう。
そして脱サラをしたいと考えている方にとって一番のメリットとなるのが④の「不労収入」です。
インターネット上にサイトを開設して記事を投稿すれば、そのサイトがインターネット上で公開され続ける限り、広告の商品が購入される可能性があります。
という事は、会社に勤めている間にコツコツとサイトを構築しておけば、脱サラしてから事業が軌道に乗るまでの間も、アフィリエイトの報酬が自動的に振り込まれる可能性があるという事です。
お金に対する不安が少しだけ軽減される一番のメリットと言えると思います。
アフィリエイトで収入源確保を!
もしアフィリエイトを始めて月数十万円の収入を得る事ができたら、生活が送れなくなるかもしれないという不安からは解放されますよね。
しかも会社に勤めている間に、アフィリエイトの収入が得られるようになれば、その分を全て貯金に回せる事ができます。
脱サラ後の事業の投資金を増やす事ができれば、やりたい事の幅も広がるかもしれませんね。
会社に勤めている上で副業をするのは大変かもしれませんし、努力が必要になるかもしれませんが、サラリーマンのうちにサイトを構築し収入源を準備しておく!というのが大切です。
やればやった分、努力をすればした分が収入として返ってくる可能性があるので、是非取り組んでみてくださいね!
脱サラに失敗したくない人におすすめの起業3選
脱サラしたいけど、これと言ってしたい事が決まっているわけではない。
そんな人の為に、事業を起こしやすいジャンルをいくつかピックアップしたいと思いますので、少し参考に読んでみてくださいね。
ネットショップの運営
脱サラして、販売などのお店を始めたい!という声をよく聞きますが、経営を経験したことない人がいきなり店舗を持つ事は危険行為と言えます。
そういう意味でも、ネットショップでお店を始めるというのがオススメです。
ある程度軌道にのってから実店舗を持っても遅くはないですし、もし実店舗がうまくいかなくても、ネットショップが安定していれば安心できます。
ネットショップにはメリットもたくさんあります。
- 人件費がかからない
- 家賃が必要ない
- 収益のほとんどが利益になる
- 日本中・世界中の人がお客さんになる可能性
- 24時間営業ができる
実店舗への憧れが強いでしょうが、上記のようなリスクがあることを考えれば、まずネットショップで腕試しをしてみるというのがオススメです。
基盤を作るという意味では手軽ですし、今後の為に経営のノウハウも覚えていけるはずです。
ノマドワーカーを目指す
ノマドワーカー=フリーランスで起業をする人が増えています。
実店舗・事務所などを構えず、もちろん従業員も雇わず、自分一人とパソコンだけで自由に働くようなスタイルです。
フリーランスで働く人が選んでいる業種は下記の通りです。
- ホームページ、Webデザインの制作
- スマホ等のアプリ開発
- 写真や動画など映像の編集・加工
- ライティング
- 通訳や翻訳
- 音楽や音響などの編集
どれも、自分の持っているスキルを存分に生かせる業種ですよね。
フリーランスで仕事を貰うのは、初めのうちは大変な作業かもしれませんが、何と言っても、パソコンさえあればどこででも仕事ができるのが魅力です。
自宅だけでなく、カフェや旅先など、時間も場所も選ばずに仕事ができる事は、サラリーマンとして仕事をしてきた人には憧れるのではないでしょうか。
また、初期投資が少なく済む事や、前述した副業から広げていけるのも魅力ですよね。
資格を生かした職種に
事前に準備できるものとして、資格を取得しておくのもひとつの方法です。
脱サラしたい人の中には「趣味は趣味で分けておきたい」と考える人もいるでしょうが、そんな人は資格を取得し独立するのがオススメ。
資格と言っても、ある程度ニーズが存在する仕事でなければ意味がありませんが、例えば以下のような資格は場所を問わずある程度ニーズがあるので独立しやすいです。
法律系の資格
士業と言われる種類のもので、どこへ行っても需要があるので独立しやすいものが多いです。
- 司法書士
- 弁理士
- 公認会計士
- 行政書士
- 税理士…など
特に司法書士・行政書士は独立しやすい資格として人気です。
一度お客さんになってもらえば、リピーターとして定着してもらえる可能性が高いので、初めての起業であっても失敗しにくいです。
医療系・介護系の資格
需要の高さでは断トツの医療系の資格を使ったビジネスもおすすめです。
高齢化が進んでいますし、医療系・介護系の人で不足は深刻なので常に仕事が切れることはないと考えられるからです。
- 介護士
- 看護師
- 助産師
- 医師免許
- 歯科医師
- 鍼灸師
- 整体師…など
医師免許などを取得すると考えると、難しいとは思うのですが、整体師として独立したり鍼灸師とて独立するパターンは多くみられます。
どれも大きな店構えが必要ない事も魅力ですし、出張サービスなども需要があるようです。
まとめ
今回は「脱サラの失敗談」にスポットを当ててまとめてみましたが、いかがでしたか?
たった一度の人生ですから、若いうちに第二の人生をスタートさせようと考える人がたくさんいて当たり前です。
しかし、今まで経営経験がない人が突然起業するとなるとやはり高リスクですし、失敗してしまう事も多い事がわかりました。
脱サラの前にもう一度確認することとして
- 何がしたいか・何をするか
- 失業保険・再就職手当の条件の確認
- 脱サラ前に副業の検討
上記の事を特に意識して調べたり検討することが大事になりそうです。
また、何よりも当面の生活資金が一番必要になりますから、貯蓄はできるだけ多く残しておきたいですね。
そして、家族がいる場合には家族の理解を得られるようなプランをしっかり練る必要がありますので、先走らずにプランニングをまず行ってから行動するようにしていきましょう!