目標や決められた作業内容を達成できなかった時、ついつい口から「時間がない」と言っていませんか?
「時間がない」という言葉を盾に、他の大事な問題から目を背けているのではないでしょうか。
自分にとっては最大の理由であるように言い聞かせているのかもしれませんが、いつまでもそうやって誤魔化していては本質は見えてきませんし、周囲には「言い訳ばかりの人」というレッテルを貼られているかもしれませんよ。
今回は、なぜ「時間がない」は言い訳と言われてしまうのか、なぜ「時間がない」を使わない方がいいのかまとめていきますので、最後までじっくりご覧ください。
>>岡田康平プロフィール<<
この記事で書かれている内容
「時間がない」を理由にしてしまう人の3つの特徴
上司から次々に仕事を任され、つい「時間が無くて…」と言ってしまったり、課題が溜まってしまって「時間が足りない」とぼやいてしまったりしていませんか?
時間がない、こんな言い訳ばかりする人にはいくつか特徴があると言われています。
まずは、心当たりがないか一つづつチェックしていきましょう。
モチベーションを高く保てない
目標や与えられた仕事・課題に対するモチベーションが低い人の事です。
モチベーション=やる気・意欲といった意味がありますが、やる気が下がるともちろん集中力は低下しますし、集中力が低下すると作業効率も下がり、必要以上に時間がかかってしまいます。
時間が足りなくなってしまい、結果的に「時間がなかった」と言い訳するしかなくなってしまうようです。
時間の感覚を掴めていない
例えば「この資料を〇部準備してほしいけど、どれくらいでできる?」と上司に尋ねられた時に、時間を読む事が苦手な人は1時間かかるはずのところを「30分でできます」などど言ってしまう事があるようです。
1時間はかかるものを30分と宣言してしまうわけですから、もちろん宣言した30分以内に終わらない事になります。
こうなると「時間が無くて」と言い訳するしかなくなりますよね。
優先順位がわからない
いつも「時間がない」と繰り返している人の大半は、物事の優先順位を付けていくことが難しいようです。
例えば月曜に、納期がそれぞれ水曜・金曜・土曜の仕事を受けたとして、納期(時間)の事を考えると、水曜の分から手を付ける事が最善だと思えますが、優先順位がつけられない人は金曜・土曜の分から手を付けてしまったりします。
まず何からやっていけばいいのかわからないので、今すぐしなくても良さそうな事から手を出してしまい、いつも「時間がない」と考えて悪循環に陥ります。
「時間」に対する3つの事実とは
誰にでも毎日同じだけの時間を過ごしていますが、ほぼ同じ環境であっても仕事が早いAさんと「時間がない」が口癖のBさんの違いはなんでしょうか?
時間には3つの特徴があります。
- 時間は止まらない
- 時間は増えない
- 時間は戻らない
という事です。
これも、一概に誰もが同じように実感している事実・特徴ですが、同じ環境や仕事量でなぜBさんは「時間がない」が口癖になるほど『時間がない』と感じてしまっているのでしょうか。
それは、Bさんがこの3つの特徴を単純に忘れてしまっているからではないでしょうか。
当たり前だと思えるこの3つの特徴ですが、意識して過ごす人と忘れてしまった人では、時間の使い方が大きく変わってきます。
Bさんに限らず、「ちょっとくらい…」と仕事中にスマホをチェックしたり、家事をするべき時間にテレビに夢中になってしまったり…。
もちろん息抜きや休息は大事なのですが、本来の目標や決められた事から目を背けてはいけません。
誰でも同じように、1日に24時間しか過ごせないのですから、時間に関するこの3つの特徴を忘れないようにしていきたいですね。
「時間がない」を言い訳をしてしまう3大心理とは?
“言い訳”と聞くと、ものすごくネガティブな印象を受けてしまう事はみんながわかっているはずなのに、「時間がない」に限らず、言い訳をしてしまう心理とはどういうものなのでしょうか。
「私は何も悪くない!」というアピール?
「時間がない」を言い訳にしてしまう人は、自分ではなく“時間がない事”が悪いんだ!と言っているんですよね。
誰かのせいにしてしまいたい、何か他のもののせいにしたいという心理が働いてしまているようですが…。
時間がないことは一見「どうしようもない」ような事のような気がしますし、責任を転嫁させ、自分の非を無かった事にしようとしてしまうようです。
また、「失望させたくない」「嫌われたくない」という思いが責任転嫁を招く原因でもあるようです。
これは当然の心理で、もちろん好かれたいと思うのが当たり前ですし、褒められたいと思うものです。
その気持ちが強ければ強いほど、「悪いのは私ではない」とアピールしようとして、「時間がない」と口にしてしまうそうです。
しかし、言い訳にしか聞こえないのは明らかですし、周囲からは結局ネガティブな印象を持たれてしまうかも…。
評価が気になる、怒られたくない!
子供の言動をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
「怒られるのが怖い」「ダメな人だと思われたくない」と思うのも、子供に限らず大人であっても当然の心理です。
そのため、言い訳をしてでもとにかく怒られないように…という思いで「時間がない」と口走ってしまうようですね。
また、ダメな人と思われる事=評価が下がってしまう事だと言えますが、「時間がない」と言わないとミスを認めてしまう事になり、「信用できない」「仕事ができない」というネガティブなレッテルを貼られてしまう…と恐れてしまう事も原因です。
しかし、言い訳を繰り返すとますます信用を失ってしまいますし、相手を余計に怒らせたり嫌な気分にさせてしまうかも…という事を知っておくことが大事です。
人間関係の悪化になるかも?
仕事や学校で過ごす以外でも、プライベートな時間においても時間を言い訳にしてしまう事が多々あると思います。
人間関係の悪化というのは、前述したものと少し似ていますが「嫌われたくない」という心理の現れで、「時間がない」という言い訳を盾にどうしようも無かったことを分かってもらいたい、という気持ちがあるようです。
特にこの「嫌われたくない」という心理は、男性よりも女性に多くあらわれるものらしいのですが、心当たりがある方も多いのではないでしょうか?
今すぐ実践!「時間がない」という言葉をやめる4つの方法
「時間がない」は言い訳だと取られてしまうこと、そして言い訳がかえって状況を悪くしてしまうことなどはわかっていただけたと思います。
それでは、時間がないことを言い訳にしないために、時間をうまく使えるようにするコツなどをいくつかご紹介していきます。
タイムテーブルを作る
仕事や家事、勉強など、やることがいくつもあってどれから手をつけたらいいのかわからない…という人や、モチベーションがすぐに低下してしまって集中力を保てない、という人は細かく時間を設定しておくことが大事です。
集中力というのは、ほとんどの人が15分~20分ほどがピークではないかと思いますので、15分もしくは20分刻みでタイムスケジュールを作りましょう。
20分作業して10分(または5分)休む方が、ダラダラと何時間も作業をするより効率がいいと言えます。
その代わり、作業中は集中できるような環境を作り、休憩時間にはしっかりと休み、メリハリがついた時間を過ごす事が大事です。
テレビやスマホを触る時間を無くす
時間がない…と言いながら、ついテレビに見入ってしまったり、スマホでSNSチェックをしていたらとんでもない時間が経っていた…なんて事に、心当たりはないでしょうか。
先ほどのタイムスケジュールでも言える事ですが、ネットやテレビなどに触れてもいい時間というのを制限するのも一つの方法です。
アラームをかけておいて、作業中にはスマホに触れない、など明確なルールを作ると良いですね。
また、身体を動かすことも脳の活性化に大事なので、スマホやパソコンでネットサーフィンをする時間をジョギングやストレッチに当ててみるのも良いでしょう。
たった一度でも脱スマホ時間を試してみると、「こんなに時間ってたくさんあったんだ!」と実感できると思いますよ。
生活習慣を見直してみる
もしかすると、時間がない、と言い訳する人の多くは生活リズムも乱れてしまっているのではないでしょうか。
生活習慣を整える事で、時間の流れを再認識できる事にもなりますし、タイムスケジュールの管理もしやすくなります。
朝起きる時間を決める、寝る時間を決めるだけで一日に使える時間というのがまず見えてくると思いますし、その中でもどれだけの時間を自由に使えるのか、というのもハッキリします。
朝は早めに起きて活動ができるように、就寝時間を早めに設定し、午前・午後それぞれでやるべきことが収まるように見直していけるといいですね。
紙に書き出してみる
作業効率を高める為にも、やらなければいけない事を日々リストアップし、タスク化するようにしてみましょう。
「時間がない」を言い訳にする人の多くが「優先順位が付けられない人である」と前述しましたが、そういう人には特に実践していただきたい事です。
やらなければいけない事を箇条書きし、納期や期限があるものはそれも隣に付け加えておき、それを踏まえたうえで優先順位をつけて番号を降るなり、並べ替えるなりしてみましょう。
今、どれだけのタスクが残っているのかも明確になりますし、時間を確保していく上でも管理がしやすくなりますよ。
人を頼ってみる!
上記4つとは別で、さらにヒントをご紹介したいと思います。
まず、「人を頼ってみる事」です。
完璧主義の人ほど、何でもすべて自分でしようと頑張ってしまうと思いますが、あえて人に任せるという勇気をもってみましょう。
完璧主義故に、時間がなくて…と言い訳を言ってしまう事もあるかもしれませんが、例えば部下や同僚に頼ってみたり、外注に任せるのも時間を有効に使うコツです。
また「できない事はNOと断る勇気を持つ事」も大事です。
責任感の強さから、なんでもOKと引き受けてしまったり、言い訳をしてしまうほど人に嫌われたくないという心理から、断ることが怖いという人もいると思いますが、結果的にできなかった時、真っ先に信用を失ってしまう事にもなりかねません。
無理なものは無理、できないことはできない!とハッキリ意志表示をすることもマナーの一つだという事を意識することが大事です。
まとめ
今回は「時間がない」を言い訳にしてしまう人の特徴や、改善法などをご紹介しましたが、いかがでしたか?
偉そうに書いた私も、ついつい「時間がない」と言い訳をしてしまった事も多々…。
しかし、ここを読んでくださっている方のほとんどが「時間がない」が言い訳であるという事に気付いているでしょうし、気付いたからこそ検索して読んで頂けたのだと思います。
気付いたからには改善するよう心掛けるだけです。
言い訳は相手からの信用も失いかねませんし、言い訳ばかりする人だというイメージも定着させてしまいます。
これを機に「時間がない」という言い訳を辞めるように頑張ってみましょう!